貯蓄

日常生活で「買いすぎてしまう」衝動をおさえるためには?

サイフを見て「あれ?もうお金がなくなってる……」と驚いたことのある方は多いでしょう。買い物をするとき、損するために余計なものを買うことはありません。それでも、「あの買い物は間違いだった」と後悔してしまうのは、どうしてでしょうか?

中原 良太

執筆者:中原 良太

エビデンスに基づく資産活用&マネープランガイド

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買い物で失敗しないためには?

買い物で失敗しないためには?

サイフを見て「あれ?もうお金がなくなってる……」と驚いたことのある方は多いでしょう。買い物をするとき、損するために余計なものを買うことはありません。それでも、「あの買い物は間違いだった」と後悔してしまうのは、どうしてでしょうか?

空腹時の買い物は無駄遣いのもと

ミネソタ大学における研究で、379人を対象に行った実験によると、お腹が空いている人は、空いていない人と比べると買い物に多くのお金を費やすことが分かりました。
 
空腹時に「買いすぎてしまう」衝動は、どうやら食べ物だけに向けられるわけではないようです。同研究によると、空腹の影響で、食べ物以外の消費額も増えたことが分かりました。その理由として、空腹の状態が生存本能を刺激したのではないか、と研究者は語っています。
 
筆者は妻とスーパーへ行ったとき、買い物カゴにひょいひょい加工食品を放り込んで、妻から「こんなに食べきれないでしょ!」と怒られたことがあります。自分では必要なつもりだし、何の悪気もなかったのですが、妻に言われて「たしかに、食べきれない量を買おうとしてたな」とハッとしました。

ほかにも、外食をするときなんかは、お腹が空いているときほど、なぜか高い料理を頼みたくなります。たぶん、高い料理ほど量が多かったり、こってりしていたりして、「空腹を満たしてくれそう」なイメージがあるからです。

お腹が空くと、生存本能が刺激されて「何かしなきゃ!」と行動を急き立てられる?

ちょうどこの記事を書いている今、連休中にすこし太ってしまった筆者はダイエットをしています。思えばさいきん、アマゾンでウィンドウショッピングする回数も増えています
 
中原は無駄遣いをするほうではありません。質素に暮らすことを美徳としていますし、ささやかな贅沢や、身の丈にあった趣味は別として、余計な支出はなるべくカットしています。
 
「お金はパーッと使うより、貯めるほうが楽しい!」と考えている筆者でさえ、空腹時には無駄遣いが増えます。おそらく、お腹が空くと、生存本能が刺激されて「何かしなきゃ!」と行動を急き立てられるのでしょう。
 
空腹は毎日やってきます。小銭ていどの買い物ならまだしも、数千円~数万円の買い物や、それ以上の大きな買い物をするときは、なるべく空腹時を避けるのが良いかもしれません。
 
参考:
Xu AJ, Schwarz N, Wyer RS (2015) Hunger promotes acquisition of nonfood objects. Proceedings of the National Academy of Sciences 112(9):2688–2692.
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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